こんにちは、トモです。
ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 では、人とは違うアイデアや考え方を持つには何が重要なのかについて書かれています。
今回は、「イノベーション」と「タイミング」を題材に、
- 良いアイデアを思いつくには?
- それを実現させるには?
- イノベーションを起こすには?
どのようなステップを踏めばよいのかについて、トモ的に大切だなと思ったエッセンスを抽出、新たな解釈を加えて解説します。
重要なのは以下の3点です。
- 良いアイデアは放置することで生まれる
- 先駆者になれば良いわけではない
- イノベーションを起こせるタイミングは思考スタイルが決める
それでは、順番に説明していきますね。
良いアイデアは放置することで生まれる
放置と聞くと悪いイメージを持つかもしれませんね。巷は、先延ばしを防いで生産性を上げるテクニックで溢れています。
しかし、良いアイデアを生むには先延ばしが有効というのがここでのポイントです。その根拠を説明しますね。
オリジナリティはアイデアの組み合わせ
まず、オリジナリティがあるアイデアってなんでしょう。
僕は、
- 様々なアイデアの組み合わされたもの
だと考えています。
アイデアの宝庫である学術論文を例にするとわかりやすいですね。
世界では様々な研究が行われていますよね。学術論文というのは、最後に参考にした論文をリファレンスとして記述しています。
僕は、大学で物理の研究をしていましたが、自分の研究に関連する論文だけでも、本当に多くの文献があります。参考にした文献もまた別の文献を参考にしていて、研究というのは様々なアイデアの積み重ねであるということを実感できます。
これは、研究だけではなくすべてのアイデアに通じます。
つまり、アイデアというのは過去の人たちのアイデアを組み合わせたものに、なにか少しの変更を加えたものなんですね。
完全なオリジナルなんて存在しない!オリジナリティとは組み合わせである。
放置することでアイデア同士が繋がっていく
では、どのようにすればアイデアをうまく組み合わせて、画期的なアイデアを生むことができるのかについて説明します。ここで、重要になるのが、「放置する」ということなんですね。
ここでいう、放置するとは、
- 思考を熟成させる
- アイデア同士がリンクするのを待つ
というイメージに近いです。
皆さん、なにか考え事をした数日後に、ふと解決策を思いついたという経験ありますよね。あれです。
様々な要因がリンクして画期的な思いつくになるには、時間がかかるということですね。
しかし、ここで重要な点は、放置する前に
- 十分な思考を行っておく
ことです。当然ですが、きちんと問題を整理し、十分アイデアを出し切っておくことは大切です。そのうえで、別の問題に取り組んでおいて、一旦思考を放置する。こういうことです。
放置することでアイデア同士がリンクするのを待つ、ただし十分に思考したあとで!!
思考を熟成させアイデアを生むステップ
十分な思考を行った上で、一旦放置する。これをどのようなステップで行えばよいのか、僕の考えたステップを紹介します。
- アイデアを思いつく限りノートに書き出す
- それぞれのアイデアに詳細を書き加えていく
- 別の問題、作業に取り組み、思考を放置する
- 定期的にノート見直しアイデアを追加していく
ノートに書き出すことは思考の整理に役立ちます。汚くても書き出すことで頭のなかが整理されます。これらのステップを繰り返し行い、ノートにどんどん書き出してみましょう。繰り返すたびにアイデアがブラッシュアップされていく感覚が出てくるはずです。
ノートにアイデアを書き出しておくと、思考の熟成に役立つ!!
イノベーター(先駆者)になれば良いわけではない
続いて二つ目。新たなアイデアを成功に導くのは先駆者とは限らない、という話です。
新たなビジネスモデルが生まれる瞬間などリスクをとったイノベーター(先駆者)が成功している。というイメージを持ちますよね。イノベーターの後を追いかける、フォロワーはそれ以上の利益を得ることはできない。というのが普通の考え方です。
しかし、このフォロワーという立場がイノーベーションを生む良い立ち位置かも。という話です。
オリジナルであることは先駆者であることではない
まず、オリジナルであることと先駆者であることは別の要素であることを確認しましょう。
オリジナルとは、他の人とは違う、他の人より優れているということです。
ビジネスの世界では、業界の先駆者が目立ち先導しているイメージがありますよね。しかし、それは先駆者が成功した例というものが強烈に印象づいているだけです。
それ以上に、先駆者として表に出てきたものの、後にフォロワーにアイデアで打ち負かされるという例も実際に多くあるのです。
今一度、先駆者であることがオリジナルであるという誤解を解いておいてください。
オリジナリティとスピードの関係
オリジナリティを求めるためには時間がかかると一つ目のポイントで話しました。アイデア同士がリンクし、昇華されるのを待つんでしたね。
つまり、
- すぐ思いついたことにオリジナリティがある可能性は低い
といえます。
考えてみてください、誰もが最初に思いつくことで即ビジネスを始めたとします。すぐに別の画期的なアイデアの前に負けてしまうことでしょう。
焦るとオリジナリティは下がる!
先駆者になることとオリジナルであることを区別しておく!!
イノベーションを起こせるタイミングは思考スタイルが決める
最後は、イノベーションを起こせるのは若者か、老年かというタイミングの話です。
ここで重要なのは、思考スタイルがイノベーションを起こしやすい時期を決めているということ。
2つの思考スタイル【概念的、実験的】
素晴らしいアイデアをもとにイノベーションを起こした人々にはどのような特徴があるのでしょうか。それらを分析すればアイデアが生まれる条件がわかりますよね。一つの特徴として、年齢が挙げられます。
アイデアを生まれるのは、若いほうが多いのでしょうか、老年のほうが多いのでしょうか。
例えば、
- 若くして成功した起業家
- 長年の研究の末、新発見をした老年の研究者
彼らの違いはどこにあるのでしょうか。
実は、彼らが起こす、イノベーションは種類が違うのです。それぞれ、
- 概念的イノベーション
- 実験的イノベーション
です。
どちらのイノベーションを起こせるのか、それは実は、思考スタイルによってある程度決まっているのです。それぞれ、概念的思考と実験的思考です。
それぞれの特徴を説明しますね。
概念的思考
概念的思考を得意とする人は、例えるなら新進気鋭の起業家というイメージです。
概念的思考の詳しい特徴としては、
- 細かいところより、大枠を捉えるのがうまい。
- 即実行主義。小さく試して改善するのがうまい。
全体を見渡し、行動することが得意な人は、概念的イノベーション思考です。
比較的、若年からでもイノベーションを起こすことができます。
一方で、経験を積むと、その経験がイノベーションの邪魔をする傾向があります。
実験的思考
対して、実験的思考を得意とする人は、地道にデータを収集し、積み重ねた結果成功を掴む研究者というイメージです。
実験的思考の詳しい特徴としては、
- 細かなデータを扱うのがうまい。
- 深く思考することが得意。
地道に検証を重ね、深く物事を考えられることが得意な人は実験的イノベーション思考です。
粘り強く物事をすすめることができ、積み重ねた成果がイノベーションに繋がります。
自分の思考スタイルを理解する
それぞれのイノベーション、思考スタイルは理解できましたね。
次に、自分がどの思考スタイルに当てはまるか考えてみてください。どちらかといえばという程度で大丈夫です。
ここで、重要なのは自分の行動がどの思考スタイルで行われたのか振り返って考えてみることです。
自分の行動が概念的思考に基づいたものだと判断できれば、
- 細かい点より大枠を掴んでみようかな
- とりあえず試して、改善を加えていこうかな
一方で、自分の行動が実験的思考に基づいたものなら、
- 分析方法を見直してみようかな
- 成果が形になるのに時間がかかるから、焦らず続けていこう
など、各思考の特徴を踏まえて、今後の方針を決めることができるようになります。
自分が概念的思考か実験的思考か考えてみよう!
【まとめ】良いアイデアを生むタイミングを知ってイノベーションを起こそう!
まとめます。今回は、良いアイデアを手に入れる、チャンスを最大化するタイミングについての内容でした。
イノベーションが生まれるタイミングの誤解を認識して、以下のことを意識してみてください。
- 熟考した上で、棚上げする。アイデア同士をリンクさせる。
- 先駆者にならなくて良い。それより、重大なリスクを見落としていないか気にする。
- 自分の思考スタイルを知っておくこと。
今回は、以上です。