こんにちは、トモです。
オリジナリティを出すためにはどうすればよいのでしょうか。
学校や仕事で人より秀でたアイデアや行動をするにはどうすればよいのでしょうか。
そんな疑問に答える本を紹介します。
この本には、良いアイデアやイノベーションを起こした人々がどのような思考で行動したのか、著者の研究結果が記されています。
今回から、この本を読んでトモ的に重要だなと感じた内容を噛み砕いて、更に新たな解釈を加えて解説していきます。
それでは、よろしくおねがいします。
オリジナリティを手に入れるための準備【大事な3つのこと】
"ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 "では、オリジナリティを発揮し、人とは違うことで成功するにはどうすればよいか、様々な視点から著者の研究成果が解説されています。
今回は、この本を読み解く、序章として、オリジナリティを発揮するためにベースとなる重要な考え方を説明します。そのためにまずは、オリジナリティがある人の特徴を知ることから始めましょう。
大まかに以下の三点です。
- よりよい選択を模索する人
- リスクを恐れている人
- オリジナリティは才能ではなく選び取るものと心得ている人
順番に説明していきます。
より良い選択を模索する人
オリジナリティのある人の一つ目の特徴は、「常に最善の選択を考え続けている」です。
まずは、かんたんな例で説明しますね。
使用しているWebブラウザは何ですか?
あなたがより良い選択を模索する人なのかどうか、次の質問でわかります。
「使用しているWebブラウザは何ですか?」
多くの人は、スマートフォンを使っていると思います。特に、iPhoneやMacを使っている方はサファリを使っている人が多いと思います。
しかし、ここで拡張性の高い、chromeやfirefoxを使っていると答えた人は、よりよい選択を模索する人に近いでしょう。
理由は、「デフォルトで用意してある環境ではなく、あえて自分で拡張性の高いブラウザを選択した。」と言えるからです。
さあ、ではなぜ、最善の選択を考えることがオリジナリティに繋がるのでしょう。
より良い選択を模索することで得られる力について説明します。
常識を疑う力
まず一つは、常識を疑う力が得られます。この力はオリジナリティを身につけるために重要な要素です。なぜならオリジナリティは人とは違う着想を得る必要があり、それは常識を変えることに繋がっているからです。
先のWebブラウザの例でも、「初期状態で与えられているブラウザではなく、あえて自分で新しいアプリをインストールし、chromやfirefoxを使い出した。」という点が常識を疑った行動と言えます。
改善する力
そして、二つ目が、改善する力。
改善とは、地道な作業です。いくつものパターンを行いながら、データを取り、より良い方法を開拓していくからです。
またもや、先のWebブラウザの例では、新たなブラウザを導入し、自分にあった拡張機能を試していく感覚に近いでしょう。いくつもの、拡張機能を試し、より自分にあったツールは何なのか選定していく作業を行うことになります。
デジャブとブジャデ
では、オリジナリティとはどのように生まれるのでしょう。
オリジナリティを生み出す、わかりやすい例を紹介します。
それは、「オリジナリティは、デジャブの逆、ブジャデである。」です。
ブジャデはもちろん造語ですが、概ね以下のような意味でしょう。
デジャブ | 初めて見たのに、見たことがある気がする。 |
---|---|
ブジャデ | 何度も見ているのに、初めて見たように感じる。 |
つまり、アイデアを生み出すには、何度も見ているもの(既知のもの)を、新たな視点で見つめ直すことが重要だという意味です。
このように、既存のものを使うのではなく、自ら行動して良い選択肢がないか探し求める過程がオリジナリティを生み出す過程とリンクしていると言えます。
常識を疑うこと。最善の方法がないか普段から工夫を行うこと。
リスクを恐れている人
オリジナリティに溢れていて、画期的なアイデアでイノベーションを起こした人々にどのようなイメージを持っていますか?もしかしたら、「リスクを恐れず自分のアイデアにかけて大博打を打てる人」。そんな風に思っていませんか?
オリジナリティのある人の二つ目の特徴は、「リスク管理ができている」です。
オリジナリティにはリスクが必要はウソ
「成功している経営者や、イノベーションを起こした人々は自発的に行動し、リスクを恐れていない」。普通はこんなイメージを持つかと思います。しかし、実はそうとも限らないのです。
実際は、他者に促されて行動を促すこともあるし、できればリスクも最小限にしたいという人も多くいるのです。
そしてまた、リスクを嫌い、アイデアの実現可能性に疑問を持っている人が起こした会社の方が、存続の可能性が高いというデータもあります。
以下で、徹底したリスク管理の上にオリジナリティが生まれること説明します。
投資の考え方がオリジナリティを生む
投資の基本的な考え方には、良いアイデアを生むために参考にすべき点があります。
- リスク分散という、ポートフォリオ的な思考
です。
投資には様々なスタンスがありますが、最もベーシックで健全な投資家はリスク分散を行っています。
リスク分散とは、保有している資産を貯金、株、債券、社債、国債...などなど、様々な金融商品に分散投資することです。また、様々なジャンルの会社や業界に投資を行うこともあります。
ポートフォリオとは、分散した資産の割合みたいなものです。例えば、「今、自分は、株が50%で、債券が20%、貯金が30%保有しているな」みたいな割合を把握できます。
これにより、なにか一つの資産が目減りすることがあっても、他の資産でカバーすることが可能となり、全体として資産が安定するというメリットがあります。
実は、このリスク分散の考え方が、オリジナリティを生む際にも重要になってきます。
アイデア創出はリスク管理という土台の上に成り立つ
リスク管理をすることで、良いアイデアが生まれるのですが、どのようにリスクを分散すればよいのでしょう?そもそも、オリジナリティを生むという中でリスクとは何なのでしょう?
僕は、リスクとは「挑戦できる度合い」そして、リスク管理とは「挑戦できる場と安定する場のバランスを保つこと」だと考えました。以下の表で、挑戦できる場と安定する場の説明をしました。
挑戦できる場 | 生活が安定しない、気持ちが揺れる。オリジナリティは高い。 |
---|---|
安定する場 | 生活が安定し、気持ちが落ち着く。オリジナリティは低い。 |
つまり、「安定した場」で心の余裕を作り、一方では「挑戦できる場」でアイデアの創出を狙う。こんな、イメージです。
例を出すと、本業では粛々と仕事を行い安定した給料をもらう、一方で副業では大胆な行動を取って、ビジネスチャンスを狙う。といった感じです。
つまり、オリジナリティあふれるアイデアを思いつくためにリスク管理の技術を学ぼう!ということが言えます。
リスクを恐れても良い。
安定した地盤を固めてオリジナリティの土台を作ろう!
オリジナリティは才能ではなく選び取るものと心得ている人
オリジナリティは才能なのでしょうか?「生まれつき、画期的なアイデアを生むように選ばれた天才がいて、イノベーションは彼らが起こしている。自分とは違うんだ...」。そんな考えを持ったことはないでしょうか?実は、その思考自体がアイデアの創出を阻んでいるのです。
オリジナリティのある人、最後の特徴は、「柔らかなマインドセットを持っている」です。
業績とマインドセットの関係
一つの実験を例にしてみます。
数人のランダムに選ばれた男女を2グループに分けて、1グループには何もせず、もう1グループには、「仕事とは、静的なものではなく組み立てる積み木なようなもので、形状を変え変化していくものです。」という説明をします。つまり、仕事とは決まりきった作業を行うものではなく、工夫しだいで面白くなるし、成長できるものだという思考を植え付けます。(マインドセット)
数カ月後、各グループの仕事に関する業績と幸福度を測ったところ、成長志向のマインドセットを与えたグループのほうが、業績、幸福度ともに高いことがわかりました。
限界は自分で設定しているもの
この実験結果から、導かれるのは次のことです。
- 物事は、行動や捉え方で意味合いが変わる
成長思考のマインドセットを持ち、仕事に積極的になることで、仕事というものの意味合いが変わったということです。
成長思考のマインドセットという考え方は、柔らかな思考とも言えます。考え方しだいで、行動が変わり、状況が変化していくのです。
成長マインドセットを身に着けよう!
まとめ【まずは下準備。意識を変えよう。】
まとめます。オリジナリティを発揮するためにはオリジナリティでイノベーションを起こした人たちの特徴を知ることから始めましょう。重要なのはこれら3つのこと。
- 最善の方法を模索し続けること
- リスク分散をしてオリジナリティが発揮される土台を作る
- 才能ではなく、工夫次第でアイデアは生まれると心得る
オリジナリティのある人は、私達とさほど変わらないのです。皆、リスクを目の前に恐怖や、不安を感じています。それにも関わらず、オリジナリティあふれるアイデアで、イノベーションを起こすせるのは、地道に最善の方法を考え、自分が安定して活躍できる環境を作り、工夫することで道は開けると信じているからです。
次回の記事もお楽しみに!ではっ!