- 北野唯我さん著:『天才を殺す凡人』の概要を知りたい
- 職場の人間関係に悩んでいる
- 自分の才能が何か知りたい
- 私って天才かも...
こんな質問に答えます。
どうもこんにちは、トモ(@hontomo_book)です。
今回は、北野唯我さん著作『天才を殺す凡人』を紹介します。
職場の人間関係に悩むことありますよね。「あの人の意見にはいつも賛成できないんだよな...」「自分の伝えたいことが伝わらないなぁ...」
結局、「あいつとはウマが合わないんだ」と決めつけてしまっていませんか?そんな人に、この本はおすすめです!人間関係の新しい考え方が得られますよ。
本記事では、『天才を殺す凡人』のポイントをトモ的解釈を加えて解説します。
本記事の内容
- 人の才能は、天才・秀才・凡人に区分される
- 各タイプ間のコミュニケーションの断絶が人間関係の亀裂を生む
- その原因は考え方の軸の違いから生まれる
- 3タイプの橋渡しをするのはミックスタイプ
- 才能を活かす武器を極める
- 自分の中にも天才・秀才・凡人がいる
本記事の信頼性
わかりやすい図解盛りだくさんで解説します!
才能は3タイプに分かれる【天才・秀才・凡人】
それぞれの才能【創造性・再現性・共感性】
まず、この本のタイトルとても特徴的ですよね。「天才を殺す凡人」
トモの初見の感想は次のようでした。
天才と凡人。「どっちかなら、天才に生まれたかったなぁ」なんて、鼻ほじりながらタピオカ飲んでたトモには天才が絶対的に良いものという固定観念がありました。
でも実は、人には大きく分けて3つの才能があって、それらがうまく連携すると物事がうまくいくんですね。
具体的に見ていきましょう。人の才能は以下の3タイプ分けられるそうです。
天才 | 創造性が強い。独創的に物事をすすめる。 |
---|---|
秀才 | 再現性が強い。堅実に物事をすすめる。 |
凡人 | 共感性が強い。相手の反応を予測しながら動ける。 |
実際に自分がどれに当てはまるか考えてみてください。ちなみにトモは圧倒的凡人。
大事な点は、これらの区分けに優劣はありません。それぞれに得意な分野があることに気が付きましたか?
天才の才能は「創造性」
誰も想像しなかった発想で革命を起こしちゃうタイプです。常に時代の一歩も二歩も先を見てるような人です。「その作業意味あるんですか?」と新入社員なのに発言しちゃう人は、天才か天才になりたい凡人です。
秀才の才能は「再現性」
データや分析に強いタイプ。論理に重きを置き、着実に物事を進めていきます。「エビデンス見せてよ」と発言する人は、秀才か秀才になりたい凡人です。
凡人の才能は「共感性」
人への共感ができるタイプです。お人好しなイメージ。実は、世界を構成しているのは凡人がほとんど。そのため共感性がすごいパワーを発揮する。SNS上でバズったときの勢いとかすごいですよね。
それぞれの関係性【図で解説!】
人は大まかに、天才・秀才・凡人に区分されるのは分かったけど、天才が凡人を殺すってまだわかんないなぁ。
それを理解するには、3タイプの関係性を見てみましょう。下図をご覧ください。
赤矢印がプラスの感情・青矢印がマイナスの感情です。これら三つ巴の感情が各タイプのコミュニケーションを阻害し、結果天才が凡人に殺されるのです。
3タイプは軸が違う【そして話は平行線へ...】
天才・秀才・凡人。彼らの間でコミュニケーションの亀裂がなぜ生まれるのか。その原因は、軸が違う点にあります。
軸とは、物事を考えるときの基準となる大筋のこと。これが異なっているといくら話をしても平行線をたどるってわけです。
それぞれ次のような軸を持っています。
天才 | 世界を良くするという意味で創造的か |
---|---|
秀才 | 論理が通っているか |
凡人 | その人に共感できるか |
この軸の違いを理解しておくことが3タイプでのコミュニケーションでは必要とされます。
例えば、軸の違いはタピオカをめぐるそれぞれの意見にも現れたりするかも。
天才の意見:【人々がタピオカに惹かれる構造に興味】
人はなぜタピオカに惹かれるのか。何が社会の認知を最大限変えるのか。「認識論」に興味があるな。次にブームになる商品の特徴もわかりそうだ。
秀才の意見:【データ重視・論理的】
タピオカドリンクの原価率は10%です。クリームなど装飾を加えることで値段を引き上げ、原価率を下げることで更に儲けることができるでしょう。
凡人の意見:【ブームに乗る・共感を得たい】
タピオカおいちい!インスタにあげよう!いいねいっぱい来たらうれちい!
こんなんじゃ会話にならないですよね。
このように、天才・秀才・凡人はそもそもの軸が違うため会話は平行線をたどります。
橋渡し的な存在もいる【ミックスタイプ】
これら3タイプの橋渡し的存在となってくれるのがミックスタイプです。
エリートスーパーマン | 天才と秀才の間 |
---|---|
最強の実行者 | 秀才と凡人の間 |
病める天才 | 凡人と天才の間 |
これらの中間的なポジションをいかに活用するかで組織全体がうまく回るかが決まります。
本書では各ポジションにどのように接すれば橋渡し役を担ってくれるのか詳しく書いてありますが、ここでは凡人であるトモが最強の実行者を仲間にするためのテクニックを紹介します。
凡人が最強の実行者を仲間にするには 1【主語の置き換え】
改めて最強の実行者を詳しく説明すると次のようになります。
最強の実行者
秀才と凡人の特徴を兼ね備えた人材。秀才の論理性と凡人の共感性を持つため、最もモテる存在。人に寄り添えてかつ、仕事もそつなくこなす。控えめに言ってすごいなりたい。
凡人であるトモは、この最強の実行者の協力のもと秀才とコミュニケーションを取ることができます。最強の実行者を仲間にする技として、「主語の置き換え」があります。
うん。どゆこと?
秀才と凡人は軸が違うと説明しましたが、それは普段使う言葉の端々にも現れるのです。例えばその一つが「主語」になります。
秀才の主語 | 組織全体、私達、会社全体。 |
---|---|
凡人の主語 | 私、あなた、単独の一人。 |
秀才は、組織全体の動きが見えているからこそ、凡人の意見は「ただの感想」「ただの意見」に聞こえます。
そこで、最強の実行者には次のように意見を求めてみましょう。
「あなたはどう考えますか?」
この言葉で、主語の置き換えが起こります。最強の実行者は、組織全体を見る視点があるため、凡人の意見を全体のためになる思考に翻訳してくれます。
その上で、凡人の「自分の意見」を伝えましょう。
最強の実行者は、凡人の共感性も持っているため、理解を示してくれるはずです。
- 「あなたならどうしますか?」と聞く。(主語の置き換え)
- その上で、「自分の意見」を伝える。(共感性を揺すぶる)
凡人が最強の実行者を仲間にするには 2【相手の発言を繰り返す】
もう一つ、最強の実行者を仲間にするテクニックを紹介します。
それは、相手の発言を繰り返すこと。
秀才は、再現性を重視するため、自分の発言にも責任を持つ傾向があります。
そのため、過去の発言は覚えているし、変えたくないと考えているのです。
つまり、過去の相手の発言や行動から、目的や背景を説明すると効果的です。
- 相手の発言を繰り返す。
- 相手の過去の発言を踏まえて発言する。
才能を発揮できる武器を探せ【使いこなして成果を出す】
追記します。
自分の中の天才を殺すな【過去最高の自分を目指せ!】
追記します。
まとめ:『天才を殺す凡人』の魅力【人間関係の衝突が起きてしまう仕組みが明瞭にわかる!】
今回紹介した『天才を殺す凡人』。トモ的概要のまとめは以下です。
本記事の内容
- 人の才能は、天才・秀才・凡人に区分される
- 各タイプ間のコミュニケーションの断絶が人間関係の亀裂を生む
- その原因は考え方の軸の違いから生まれる
- 3タイプの橋渡しをするのはミックスタイプ
- 才能を活かす武器を極める
- 自分の中にも天才・秀才・凡人がいる
本書は、仕事をする人ならすべての人が参考になる本かなと。この手の人間関係に関する本は、様々なタイプに区分するだけに終わることが多いですが、この本はストーリー形式で具体的に自分の環境と照らし合わせて読むことができます。「あ〜あるある、あの人は秀才タイプだな。」とか考えながら読めますよ。